「大切なファイルをうっかり削除してしまった…」
こんな経験はありませんか? Windows 10を使用していると、誤ってファイルを削除してしまうことは意外とよくあることです。しかし、削除されたからといってすぐに諦める必要はありません!
今回は、Windows 10で削除したファイルを復元する方法をステップバイステップで解説します。専門的な知識がなくてもできる方法から、最終手段の復元ソフトや業者依頼まで、幅広く紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次:
- Part1:ファイルを復元する前に注意すべきこと
- Part2:Windows 10で完全に削除したファイルを復元する方法
- 2.1:まずは無料でできる3つの復元方法を試そう
- 2.2:データ復元ソフトを使用してファイルを復元
- 2.3:どうしても復元できない場合は専門業者へ
- Part3:EaseUS Data Recovery Wizardを使ってWindowsデータを復元する手順
- Part4:バックアップの重要性と予防策
- Part5:よくある質問(FAQ)
- まとめ
Part1:ファイルを復元する前に注意すべきこと
データ紛失が発生した場合、ファイルがパソコンから完全に削除されるわけではありません。この時、削除されたデータを保護するため、以下の点に注意してください。
- 削除されたファイルがあるパーティションを操作しないこと
- 信頼できる復元ソフトを選ぶこと
- 復元したファイルは、元のパーティションに保存しないこと
Part2:Windows 10で完全に削除したファイルを復元する方法
2.1:まずは無料でできる3つの復元方法を試そう
削除したファイルを復元する方法には、まず試してほしい無料でできる方法がいくつかあります。これらは手軽に試せるので、まずは以下の方法を順番に試してみてください。
✅ 方法1:ごみ箱を確認する(最も簡単)
Windowsで通常削除したファイルは、すぐには完全に消えず「ごみ箱」に移動します。
エクスプローラーから「ごみ箱」を開き、削除したファイルが残っていないか確認してみましょう。
🔧 操作手順:
-
デスクトップの「ごみ箱」をダブルクリック
-
該当ファイルがあるか確認
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見つかったら右クリック →「元に戻す」
※Shift+Deleteで削除したファイルはごみ箱に移動しないため、この方法では復元できません。その場合は、次の方法に進んでください。
✅ 方法2:「以前のバージョン」から復元する
ファイルやフォルダを右クリックして「以前のバージョン」が表示されている場合、その中から過去の状態に復元することができます。
🔧 操作手順:
-
対象のフォルダを右クリック →「以前のバージョンの復元」を選択
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一覧から復元したい日時のバージョンを選ぶ
-
プレビュー確認後、「復元」ボタンをクリック
※ただし、Windowsの「ファイル履歴」が有効になっている必要があります。
✅ 方法3:コマンドで復元(Windows File Recovery)
完全に削除されたファイルを復元するには、Microsoftが提供する無料のコマンドラインツールWindows File Recoveryが役立ちます。
コマンドラインを使用するため、少しハードルは高いものの、復元率が高いため、重要なデータが消えた場合は試す価値があります。
操作手順:
-
Microsoft Storeから「Windows File Recovery」をインストール
-
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力
注意点:
コマンド操作に不安がある場合は、公式の使用ガイドを参考にしながら操作してください。
上記の方法で復元できなかった場合、復元ソフトを使うことで、さらに高い確率でデータを取り戻すことができます。ここでは、特に信頼性が高く使いやすいソフトを紹介します。
2.2:データ復元ソフトを使用してファイルを復元
ゴミ箱を完全に空にしてしまった場合、データを復元したいなら、第三者のデータ復元ソフトを利用する必要があります。ここでは、復元成功率の高いデータ復元ソフトをいくつかご紹介します。
EaseUS Data Recovery Wizard 無料版
機能概要:
EaseUS Data Recovery Wizardは、パソコン向けの専用データ復元ソフトです。外付けHDD、SDカード、USBメモリ、内蔵ディスク、ゴミ箱などから失われたデータを簡単な操作で復元できます。復元できるデータの種類も豊富で、写真、ドキュメント、ビデオ、オーディオなど、ほぼすべてのファイル形式に対応しています。
有料ソフトですが、無料版でも最大2GBまでデータを復元または修復できるため、復元したいデータの量が少ない場合は、無料版でも十分に利用可能です。

利点:
使いやすく、初心者にも適しています
無料版があり、簡単にデータをスキャンして復元できます
ほぼすべての種類のファイルの復元に対応します
大手企業と提携しているため、安全性が保証されています
欠点:
無料版で復元できるデータ量は2GBまでで、データ量が多い場合は8,900円 のPro版を購入する必要があります。
EaseUS Data Recovery Wizardをダウンロード>>
EaseUS Data Recovery Wizard Pro版を購入する>>
機能概要:
4DDiG Windowsデータ復元は、Windows向けの専門データ復元ソフトです。HDDや外付けHDD、USBメモリ、SDカード、ゴミ箱などから失われたデータの復元に対応しており、搭載されたAI機能により、破損したファイルの修復にも対応しています。

利点:
2000種類以上のデータを復元できます。
AI機能AI機能により、破損した動画の修復も可能です。
欠点:
無料版ではデータのスキャンのみ利用でき、復元するには有料版を購入する必要があります。
4DDiG Windowsデータ復元の無料版ではデータを復元することはできませんが、データのスキャンが可能です。まずは無料版を使って、紛失したデータがまだ存在するかどうかを確認しましょう。
機能概要:Recuvaは、削除されたファイルや失われたデータを復元できるパソコンソフトです。ハードディスク、USBメモリ、SDカードなど、さまざまなストレージデバイスからデータ復元が可能です。

利点:
完全無料で利用できます
操作画面がシンプルで、誰でも操作しやすいです
欠点:
無料版では復元機能のみ利用可能です
以上は、削除されたデータの復元率が高いソフトです。EaseUS Data Recovery WizardとRecuvaは完全に無料で利用できますが、それぞれ復元成功率が異なります。誤ってデータを削除した際には、まずデータのスキャンを行いましょう。
2.3:どうしても復元できない場合は専門業者へ
もし、全ての手段を試してもデータが復元できない場合は、専門のデータ復元業者に依頼することを検討しましょう。
業者に依頼することで、物理的に破損したドライブや、上書きされたデータでも復元できる可能性があります。
Part3:EaseUS Data Recovery Wizardを使ってWindowsデータを復元する手順
ここでは、EaseUS Data Recovery Wizardを例に、Windows10の紛失したファイルを復元する手順をご紹介します。
ご注意:EaseUS Data Recovery Wizardをデータ紛失ディスクにダウンロードまたはインストールをしないでください。
Step1:公式サイトからEaseUS Data Recovery Wizard無料版をダウンロードし、インストールします。
Step2:EaseUS Data Recovery Wizardを起動し、紛失したデータを検索するディスクを選択して、「紛失データの検索」ボタンをクリックします。

Step3:データのスキャンを開始します。スキャンが完了するまで、しばらくお待ちください。

Step4:紛失したデータが見つかったら、チェックを入れて、右下の「復元」ボタンをクリックします。

Step5:「復元」ボタンをクリックすると、保存先を選択するポップアップが表示されます。紛失したファイルとは異なるフォルダーを選んで保存しましょう。

Step6:復元が完了するまで、しばらくお待ちください。「復元ファイルを見る」をクリックすると、復元したファイルを確認できます。

EaseUS Data Recovery Wizardをダウンロード>>
データ損失を防ぐためには、定期的なバックアップが非常に重要です。
日常生活や仕事で使用するデジタルデータは、意図しない削除やハードウェアの故障、さらにはウイルス感染などのリスクにさらされています。
これらの事態が発生した際、バックアップがあれば貴重なデータを簡単に復元することができます。
また、バックアップはクラウドサービスや外部ストレージを利用することで、複数の場所にデータを保管でき、さらに安全性が高まります。定期的にバックアップを行うことで、万が一の事態に備え、安心してデジタルライフを楽しむことができるのです。
Part4: バックアップの重要性と予防策
削除したファイルが復元できる可能性があるとはいえ、重要なデータは事前にバックアップを取っておくことが最も大切です。どんなに高性能な復元ソフトを使っても、バックアップがない場合、完全に復元することは非常に難しくなります。
データの紛失は予期せぬタイミングで発生することが多いため、日々のバックアップは不可欠です。ここでは、バックアップを取る方法とその実践的なポイントをご紹介します。
バックアップ方法の種類
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外付けHDD(ハードディスクドライブ)やSSDを利用したバックアップ
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特徴: 大容量のデータを一括でバックアップできるため、写真や動画などの大きなファイルを保存するのに最適です。
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おすすめの利用法:
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定期的にPCから外付けHDDへデータをコピーしてバックアップ。
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自動バックアップ機能が搭載されたソフトを使えば、毎日決まった時間に自動的にバックアップが取れます。
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クラウドストレージサービスを利用
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特徴: インターネットを通じてファイルを保存するため、どこからでもアクセスでき、デバイスが壊れてもデータが失われる心配がありません。
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代表的なサービス:
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Google Drive
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Dropbox
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OneDrive
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おすすめの利用法:
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大切なデータをクラウドに同期して、複数のデバイスでバックアップを行う。
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自動同期機能を有効にし、PC内の指定フォルダ(例えば「ドキュメント」「写真」など)をリアルタイムでバックアップ。
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自動バックアップソフトの利用
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特徴: ソフトウェアを使用して、定期的に自動でバックアップを取ることができます。これにより、手動でバックアップを忘れることがありません。
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おすすめのソフト:
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EaseUS Todo Backup
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Acronis True Image
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おすすめの利用法:
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一定の時間間隔(例えば毎週や毎月)で、全体のシステムバックアップを行い、万が一PCに問題が発生した際にデータをすぐに復元できるようにする。
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Part5:よくある質問(FAQ)
Q1: ごみ箱にファイルがない場合、どの方法を試せばいいですか?
A1: ごみ箱にファイルが見当たらない場合、まずは「以前のバージョン」や「Windows File Recovery」を試してみてください。それでもダメな場合は、復元ソフトを使うのが次のステップです。
Q2: 「Windows File Recovery」の使い方がわからない場合、どうすればいいですか?
A2: Microsoftの公式サイトに使用方法が詳細に書かれているので、そちらを参考にしながら操作するのをおすすめします。
Q3: 復元ソフトはどれが一番おすすめですか?
A3: どのソフトも一長一短がありますが、初心者におすすめなのは「EaseUS Data Recovery Wizard」です。使いやすく、高い復元率を誇ります。
まとめ
以上が、Windows 10で完全に削除したファイルを復元する方法についてのご紹介でした。データの紛失は誰にでも起こり得ることですが、適切な対策を講じることでリスクを軽減することができます。定期的なバックアップや慎重な操作を心がけ、万が一の際には迅速に行動することが大切です。良好なファイル管理習慣を身につけ、データの損失を防ぎましょう。
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